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甘党な愛
第4章 四

 部屋に鍵はついているし、もし万が一こいつらが勝手に入って来ようとしても大丈夫だろうけど。

「言っとくけど、勝手に私の部屋に入らないでくださいね……」

「誰がてめぇの部屋になんか入るか!お前俺達から襲われるとでも思ってんのか?」

「ぐっ……」

「お前なんか襲う男はいねーよ!色気も可愛くもねーくせに、調子のんなよ?」

 私の心を読んだかのように八雲が話すと、私はぐうの音も出なかった。……何故ここまで言われないといけないんだ!でも八雲の言ってることが当たってるから悔しい。

「じゃあ、おやすみなさい……」

 私はおずおずと頭を下げると、部屋のドアノブへ手を伸ばす。そしてドアを開けると、返事が聞こえないまま部屋の中へ入っていった。
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