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甘党な愛
第4章 四
「っ……んむっ……」
八雲の吐くアルコール混じりの息と、唾液でぬるついた舌が私の口内を隅々まで堪能する。ただシュークリームを食べに来ただけなのに、何でこんなことに。バチが当たった。
「……」
「……はあっ」
それから暫くして漸く唇を離して貰えると、頬を赤らめたまま八雲がポツリと呟く。
「……お前の口の中、甘いな……」
「それは多分、シュークリームを食べたから……」
「そうか……じゃあもっと食え。俺も甘いものが好きだからな……」
「お、お酒は……?」
禁止されても飲んでいるんだからお酒も好きなんだろう。そう思いながら恐る恐る質問したが、八雲からの返事は意外なものだった。
「酒は……嫌いだ……」
は?じゃあ何で飲んでるんだ!本当にわけが分からん!