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甘党な愛
第6章 六
君?椿君ってどういうことだ?まるで私が男みたいなんですけど!
「だっ……!?」
混乱していたが、突然右足の先に激痛が走って驚く。
「……」
すぐに何故なのか気になり足元を見ると、目の前の男から足をぐりぐりとスニーカーの上から踏みつけられていて、驚愕した。……えっ。待ってくれ。何でこの人私の足踏んでるの。初対面で、人の足踏んで何してるの。
「ちょっと、あなた!」
急いで顔を上げ、男へ文句を言おうとした。しかし――
「がっ……!」
今度は左足から痛みを感じて頭が真っ白になる。慌ててまたばっと足の方へ視線を移すと、左側から伸びている足に左足を踏みつけられていて固まった。
「……」
左側から伸びている足が恵の足だということは聞かなくても分かるが……何やってんの、こいつら。私の足に恨みでもあるのか?私はそのまま無言で、ぐりぐりと踏みつけられる両足の痛みに呆然としていた。