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甘党な愛
第9章 九
恵に八雲のこと相談してみようか。いや、でも、恵も八雲も後嶋も、皆仲は良さそうだし……私の気持ちを理解してくれないかもしれないし。でも……。
「あのさ、恵……」
恐る恐る話し掛けてみる。しかし、
「ちょうど良かった!こないだ一君とランチした時のお礼をしてなかったから、椿ちゃん、広間に来て!」
左手を握られ引っ張られると、そのまま階段を下りていく恵についていくことになった。……お礼?って、またスイーツ!?それだとめちゃくちゃ嬉しい!
「そ、そんな、お礼だなんて良いのに……」
内心喜びながらも、遠慮がちに話す。そして手を引っ張られるがまま、恵と一緒に広間へ向かった。