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甘党な愛
第9章 九
何とかしてあげたいけど、私には何も出来ない。恵を応援することしか……。
「恵……大丈夫だ!ちゃんと好きな人と結婚したいと伝えれば、恵のご両親も分かってくれる筈だ!」
「ありがとう、椿ちゃん……」
「私、応援するから!何かあったら相談にも乗るから!」
「うん……」
元気付けたくて明るく話すと、恵はそんな私へ嬉しそうに微笑んだ。そして、
「そういえば八雲のことだけど……」
「……八雲がどうかした?」
「八雲が親から更生させられる為に屋敷へ連れて来られたこと知ってたよね?あれ何で知ってたの?」
「あれは……後嶋から聞いて……」
不思議そうに恵が聞いてくると、私はドキッとしながら答える。