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エレーナ先生の日常
第1章 魔性の女【エレーナ・アドラー】


「では来週、全校集会で先生方や生徒達に紹介する
予定だが、それでいいかい?」

「はい。短い間ですが、よろしくお願いします。」


エレーナは深くお辞儀をする。


「折角来たんだ。今日は土曜日で、生徒も教師も少ない。少し見学したらどうだい?」

「ありがとうございます。それではお言葉に甘えて」


今度は軽くお辞儀をして、理事長室を出る。



「確かに…イヤ、噂以上の美貌の持ち主だ!」

理事長はため息を吹きながら関心する。…そして、




「彼女なら・・・あの問題児と対等に相手にできるかもしれない。」


理事長は椅子を窓の方に向け、憂いな顔の反面、
どこか楽しそうに外を見る。



***



エレーナはこれから自分が働く場所、音楽室に向かう。この学校の構造は東側と西側に分かれ、一階に
通路、三階に連絡橋があり、音楽室は西側の四階に
あり隣が準備室になっている。

エレーナは三階の連絡橋を渡り、音楽室に向かうと
何処からか学校に相応しくない……いや、最近は普通かもしれない話し声が聞こえた。


「やんっ零夜!?そんなに強く触らないで♥️」

「フフフ…そんなこと言って、本当はもっと触って欲しいくせに!」

「だってぇ!私、零夜にもっともっと気持ちよくなって欲しいんだもんっ♥️」



「………………」



『ここは…図書室。』

話し声が聞こえるのは図書室。図書室は二階と三階が繋がっている。進学校なだけあって沢山の本があり、貴重な書物や古くプレミヤ物の珍しい本があるらしい。



『…ちょと、見てみようかな!』


お楽しみ中の二人には悪いけど……
ここは学校。sexする場所じゃない!

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