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エレーナ先生の日常
第1章 魔性の女【エレーナ・アドラー】
「…プッ……クククッ…………!」
「…ッ!?」
「…ッ!?」
「クククッ!……アハハハハハッ…ッ!!」
エレーナが突然笑いはじめ、男子生徒と女子高生は
驚き、呆気にとられる。
「あ~っ!おかしぃ~っ!!」
口とお腹を抑えて、笑いを必死で(?)こらえる。
「…なにが可笑しいんだよ!?」
癪に障ったのか、男子生徒は不機嫌そうに聞いてきた。
「だってっ…あなた!最初見たときは高校生とは思えないくらい大人っぽいと思ってたけど……中身はハッキリ言って高校生……いや、中学生ねっ!」
「…ッ!ハァッ!?」
中学生と言われ、男子生徒が突っかかる。
「なんだよソレッ!どういうイミだっ!?」
「だってそうでしょ!?本物の「大人の男性」なら、見せびらかすような安いキッスなんてしないし、ましてや「処女」と言う理由で女性をバカになんてしないわっ!!」
「…ッ!?」
「「処女」「童貞」だとバカにするのは、「自分は
大人でスゴいんだぞっ!」…て背伸びして自慢して自己満足に酔っているタチの悪い「子供」ってことっ!」
「~~~~~ッ!!?」
男子生徒は目を大きく見開き、口をパクパクさせながら情けない顔でエレーナを見る。
「これを日本語で簡単に言葉で表すと、なんて言うのかしら?一緒にいる女子高生さん?」
「エッ!?」
突然、話を振られて女子生徒は戸惑う。
「え~と・・・「見栄っぱり」カナ?」
「正解っ☆」
「~~~~~~ッ!!!」
エレーナの容赦ない言葉に男子生徒は悔しそうに唇を噛む。