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先生、早く縛って・encore・
第1章 サプライズ大作戦(書き下ろし)
『結衣はおっちょこちょいなんだから気を付けてよ? 飛行機の中だって気を抜いたらダメ! 本当に隙だらけなんだから……あ~もう心配で心配で』
空港で、里美ちゃんからあんなに言われていたのに……その予言が的中してしまった。
里美ちゃんが私のことで予言すると大体当たってしまうのはなぜなんだろう。
あ、先生と私が結ばれたことは、里美ちゃんにもさすがに見抜けなかったと驚かれたけど……ムフフ。
「ça va?(サヴァ?)」
後ろから声がして、金髪で背が高くて若い……多分先生と同じぐらいの年頃のCAさんが、腰をかがめて「愛奴隷」を拾い上げる。
ああっ……先生は文学作品というけれど、ドキドキエッチなことも書いてあるし……何よりもやっと手に入れた、先生と私にとって大切な大切な本なんだから、親切はとっても有難いけれど……ごめんなさい! 返してください!
後ろに並んでいた外人さん達が、待ちきれなくなった様子で私のことを邪魔そうに避けて通っていく。
それでもCAさんはすぐに本を返してくれず、表紙をじっと見つめて……その透き通るようなブルーの瞳を意味ありげに細めた。
空港で、里美ちゃんからあんなに言われていたのに……その予言が的中してしまった。
里美ちゃんが私のことで予言すると大体当たってしまうのはなぜなんだろう。
あ、先生と私が結ばれたことは、里美ちゃんにもさすがに見抜けなかったと驚かれたけど……ムフフ。
「ça va?(サヴァ?)」
後ろから声がして、金髪で背が高くて若い……多分先生と同じぐらいの年頃のCAさんが、腰をかがめて「愛奴隷」を拾い上げる。
ああっ……先生は文学作品というけれど、ドキドキエッチなことも書いてあるし……何よりもやっと手に入れた、先生と私にとって大切な大切な本なんだから、親切はとっても有難いけれど……ごめんなさい! 返してください!
後ろに並んでいた外人さん達が、待ちきれなくなった様子で私のことを邪魔そうに避けて通っていく。
それでもCAさんはすぐに本を返してくれず、表紙をじっと見つめて……その透き通るようなブルーの瞳を意味ありげに細めた。