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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
念の為に風子が頼んでいたチョコレートケーキをメニュー表で確認してみると、入っているのはわさびではなくブランデー。
どうやらツーンとするとは、洋酒のことを言い表したかったようだ。
大地にダメ出しされても気にせずチョコレートケーキを頬張る彼女を見ていると、こちらまで自然と笑顔になってくる。
美味しそうに食べるところも可愛いくてずっと見ていたいほど。
だけど、怪しまれないように時より目を逸らした。
無駄話をしているうちにあっという間に時計の針が進む。
午後十時を過ぎた頃、海田のスマホが鳴った。
「やべえ!彼女からだ。迎えに来てくれたみたいだから帰るわ。今日は解散ってことで」