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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
「海ちゃん、彼女とラブラブでリア充だね。って、余興の話を全然してないじゃん」
「また今度か」
伝票を見ながら自分の食べた分の金額をそれぞれテーブルの上に出していく中、風子だけ顔を伏せて動かずにいた。
「おーい。風子ちゃん、会計に行くからお金出してよ」
「う…ん……」
「…………。眠そうみたいだから、乙羽さんの分は俺が払っておくよ」
「ソラくんは風子ちゃんに前から甘いよねー。そうやって甘やかしてるから、風子ちゃんの脳内がお花畑になっていくんだよ」
「今は俺の責任じゃないかな」
「確かに風子ちゃんには彼氏がいるからそれもそうだね」
彼氏……か。
甘やかしてくれるような奴ではないんだろうけど。