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キミを愛シテ溺れてる
第3章 私の先輩はドSでエッチな家庭教師
「実はこの前、大学で抜き打ちの模擬テストがあったんです。高校生レベルの問題のテストなんですけど……」
他の人に見られるのが恥ずかしくて、点数が書かれている左端を折り曲げていた。
どんな反応をされるか分からないけど、優しいソラ先輩なら見せても大丈夫だと思ってそこを広げる。
「こんな点を取ってしまって追試を受ける羽目になってしまったんです」
国語四十五点、数学十点、化学二十点。
「…………」
「あはは……。ヤバいですよね……」
「これは一体どういうことだい?このテストは五十点満点じゃないよね」
徐々に後ろを向いて見ると、ソラ先輩は言葉とは裏腹に笑顔だった。でもその笑顔が怖い。
「ひゃ、百点満点です……。大学生になってから高校生の時の記憶が全部なくなってー……」
「俺のことを覚えているんだからそれはないだろ。こことか乙羽さんが高一の時に俺が教えたよね?」