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キミを愛シテ溺れてる
第3章 私の先輩はドSでエッチな家庭教師

「えーっと……。すみません……」

三年も前に教えてもらったことなんて覚えているはずがない。逆にソラ先輩が覚えている方が不思議だ。


「追試でオール八十点以上採らないとまた再追試らしいんですよ。内容は全く同じなので答えだけ覚えようかと……」


「それでいいものはいいと思うけど、数学は式まで書くようだから解き方を覚えないといけないよ」

公式さえも理解もできていないからそこまで覚える自信がない。
テストの存在を忘れて、昨日まで遊んでいたのが浅はかだった。

「馬鹿な彼女で幻滅しましたか……?」


「いいや、乙羽さんはやればできる子って分かってるから幻滅したりしないよ。東高を受験する時だって、乙羽さんは必死になって勉強を――」


「どうして私が高校受験をした時のことを知ってるんですか?出会ったのは私が東高に転校してからじゃ……」

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