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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
「乙羽さん。どうかしたの?」
わざと話し掛けてみると知らない男は焦りながら去って行った。
ナンパでもされていたのだろうか。
この小悪魔は少し目を離せば、男を寄せ付けるから困ってしまう。
「ん…、ソラせんぱい……ですか?」
「そうだよ」
「ううう……、気持ちわる……。頭がズキズキする……」
「大丈夫?気分が悪いの?」
「はい……。ううぅ……」
ファミレスで話していた時は元気だったのに、いきなり体調が悪くなっている。
まさか、先程食べていたチョコレートケーキにブランデーが入っていたから酔ったのだろうか。
このくらいで酔ってしまうのなら、お酒を飲めるようになった時が怖い。
「ちょっと……寄り掛かっていいですか……?ふらふらしてて……」