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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
「……好きにしていいよ」
「えへへっ……。ありがとうございます……」
自力で立ち上がった風子はスカートについたほこりを払ってから、寄り添うようにして俺に体重を預けた。
柔らかい腕、小さな肩。
彼女の温かい体が触れて、鼓動が早くなり照れ臭くなる。
傍から見たら恋人同士に見えると思う。
寄り掛かってもらうだけでなく、抱き締めて支えてやりたいくらいだ。
でもそんなことを彼氏以外の男にされたと知ったら、シラフになった風子は混乱してしまうだろう。
「タクシーを呼んで帰ろうか?」