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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
「いいえ。このまま乗ったら車酔いしそうです……。もう…、歩けません……」
「じゃあ、背負うから。それとも、……お姫様抱っこにする?」
「会いたいよぉ……、颯太ぁ……」
「…………」
どうやら冗談を聞く余裕もないようだ。
ここは無難な対応をするしかないか……。
風子の彼氏に迎えに来てもらおうと思い、ズボンのポケットからスマホを取り出して電話を掛けた。
何度かコール音が鳴った後、漸く通話に応じてもらえた。
「もしもし?颯太の彼女の具合が悪くなったみたいなんだけど、今すぐ迎えに来れない?」