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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
『何やってんだ?ひとりで帰れんだろ』
颯太は俺の一つ年上で従兄弟。
高校卒業後に就職して会社員をしている。
小さい頃から兄のように慕っていてよく遊んでいたから、友達と言っていいほど颯太とは仲が良かった。
「高校の部活のメンバーでファミレスに集まっていたんだよ。そこで急に乙羽さんが体調を悪くしてひとりじゃ帰れなくなったから。
あと、……颯太に会いたがってる」
『どこにいるんだ?』
「××駅の近く」
『そんなところにいんのか……』
「都合でも悪いの?自分の彼女がピンチなんだから迎えに来なよ」
『今は出張で遠くに行ってるから無理だ』