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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
出張……?
それにしては電話の向こうから女の艶やかな声が小さく聞こえてくる。
晩飯を食べる時間はとっくに過ぎているから予想できることはただ一つ。
……また浮気か。
「ふーん。出張が多くて大変そうだね」
『まあな……。その駅の近くの裏通りにラブホがあるから、風子をそこに連れて行って休んどけ』
「ラブホって言った?俺の聞き間違えかな」
『間違いじゃねえよ』
「そこが何をする場所か分かって言ってるの?」
『心配してねえよ。おまえは風子を襲ったりしねえだろ。――――っと言うか、する自信がねえか』