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キミを愛シテ溺れてる
第4章 *キミを愛シテ溺れてる 2
大人しい子かと思いきや、遊んでみると意外とそうでもなかった。
控えめなところはあるけど明るい。
性格が合うのか一緒に遊んでいて嫌な気はしなかったと思う。
「えへへ。また私の勝ちー!ぽよぽよって面白いね」
「うぐぐ……。本当にこのゲーム初めてなのかよ。もう一回!もう一回だ!」
友達に全勝していた俺よりゲームが上手くて飲み込みも早かったから、最初はライバルとして風子の印象が強くなっていった。
でも一緒にゲームをしたくて、遊びに来てくれるのが楽しみになっていた。
そんなライバルがいい子だなと思えたのは、ゲームを終えて一緒に落書き帳に絵や文字を書いていた時。
「私の名前の漢字は簡単でつまらなくて。そらおくんは名前の漢字どう書くの?」
あまり聞かれたくない質問だったけど、渋々答える。
「こう書く……」