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キミを愛シテ溺れてる
第4章 *キミを愛シテ溺れてる 2
それなのに、彼女を傷付けることよりも自分の気持ちが勝ってしまって揺らいでいる。
もう二度と手放さないためには、過去のことを教えるしかないんだろうと。
さっき見た店で、シルバーのハートのネックレスもあった。
一か八か似たような物を贈ってみるのも悪くない。
それで少しでも思い出してもらえれば、今よりも振り向いてくれるはず……。
「――――あ、ソラ先輩!」
帰り道を歩いていると偶然にも風子と会った。
「乙羽さん!?どうしてここに?」
「もう!メッセージを送ったのに見てなかったんですか?」
スマホを見ると【休講になったのでやっぱり遊びに行きますね】っと風子からのメッセージが入っていた。
そのメッセージを受信した頃は、丁度クリスマスプレゼントを見ていた時。
真剣になって探していたから、バイブ音が鳴っていたことに気付いていなかった。
「ごめんね。スマホ見てなかった」