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キミを愛シテ溺れてる
第4章 *キミを愛シテ溺れてる 2
風子のむくれた顔の鼻先が寒さで赤くなっている。
頬の膨らみをなくそうとして両手で冷えている顔に触れてみると、機嫌を直したのか微笑んでくれた。
「でもこうやって会えるんだから、何か不思議な巡り合わせがあるんでしょうね」
言えてる、っと口には出さずに心の中で納得した。
それにしても、クリスマスプレゼントを先程買わなくて良かった。
もし買っていたら誰にあげるのか怪しまれたり、ここでバレていただろう。
一方、風子は大きな紙袋を肩に下げていた。
「荷物持つよ。どこかに買い物に行ってきたの?」
「ありがとうございます。実はさっき結婚式に着ていくドレスやヒールを買ってきたんです。ソラ先輩と一緒に行った時に見た物がいいなと思ったので」