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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
「…………。じゃあ、そこで休ませておくよ」
いくら信頼してると言っても、自分の彼女をラブホテルに連れて行けなんて言うだろうか。
きっと、風子を同じ状況に導いて同罪にでもするつもりなんだろう。
やはり、人はそう簡単に変わらない。
カラオケ店や漫画喫茶、少し歩けば健全に休める場所があるのに、言われた通りにする俺もどうかしている。
だけど、これは予期せぬ好機だ。
ラブホテルに着いてから空いていた部屋を選んで、二人っきりになれる場所へと彼女を連れて行く。
「ほら、着いたよ。乙羽さん」
「んん……、どこぉ……?」
「……ゆっくり休める場所だよ」