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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
披露宴が終わり、二次会には行かずに帰ろうとしたら一緒にいた風子が立ち止まる。
自分の着ているパーティードレスやヒールをざっと見てから俺に何かを求めるように視線を向けてきた。
「もう少しこの格好でいたいです。ドレスアップする機会なんて滅多にないので」
「じゃあ散歩でもする?寒いけど」
「はい!行きたいです」
ドレス姿で外に出るのはあまりにも寒そうだったから上にコートを羽織らせて出掛ける。
それでも満足したのか、頬を緩ませて歩いていた。
いつもと違う自分の姿を楽しんでいるようだけど、着飾らなくても十分に可愛い。
愛おしい気持ちでいっぱいになり、触れたくなって風子の手を握った。