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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
でも見掛けると、いつもひとりぼっちでいて泣きそうな顔をしている。
まだクラスに馴染めないでいるのかな…っと思っていたら、持っている教科書を見ると落書きされていた。
赤ペンで表紙いっぱいに書かれていたのは酷い言葉。
大切な親友を失った原因と同じ事がまた目の前で起きている。
そう思うとどうしても放っておけなくなって、勇気を出して放課後になって風子を待ち伏せて「一緒に帰ろう」と声を掛けた。
「一体何の風の吹き回しですか。まさか、ネックレスを捨てろとか言わないですよね」
「違う。……いつもひとりでいるみたいだけど、友達はできたのか?」