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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
しかし、それだけでは済まず頬を叩かれて赤くなっている日もあった。
「誰がこんなことをしてくるんだよ」
「私の次の日に転校してきた女の子がいるんだけどね。その子、私のことが嫌いなんだって」
「それだけで……?」
「うん。だから、私に話し掛けないようにクラスの人に言ってるみたいなの。何も悪い事をしてないはずなのに、どうして嫌われちゃうのかな」
風子は傷ついても泣くのを我慢して笑っていた。
でも、耐えきれなくなって結局泣く、強がりな泣き虫。
どうにかしてあげたくて、風子の担任の先生に言ってみたけど勘違いだと言われて終わり。
何も変えてやれなくてもどかしいけど、親友と同じ末路を辿らせないためにせめて風子の傍に居続けようと思った。