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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
「告白……?颯太には彼女がいるんじゃなかったの?」
「とっくに別れた。文句がねえなら応援してくれよ」
小さい頃から仲良く遊んでいる颯太が幸せになるのなら俺も嬉しい。
嬉しいはずなのに、どうしてこんなに心がもやもやするのか。
「うん……」
それでも俺は風子の恋人でもないから止める権利もないわけだし、文句があるとは言えない。
「じゃあ、風子がおまえに告ってきても断れよ」
「……分かった」
付き合えばどういう風になるとか、告白を断ればとうなるのかとか想像がつかない。
だから颯太の言っていることが、何を意味するのかパッとしなかった。
知り合った時よりも仲良くなるだけ。それだけだと思っていた。