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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
“ソラとずっと一緒にいられますように……”
最初は別の人かペットの幸せを願って書かれた物なのかと思っていたけど、裏返してみると風子の名前が書いてあった。
恐らく俺の会いたがっている彼女だろう。
今はどう思われているのか分からないけど、その隣に自分の書いた絵馬を掛けた。
それから奇跡的に願いが届いて、俺は風子と会うことができた。
二ヵ月ぶりの再会。風子の中学の卒業式以来会っていなかったから、初めて高校の制服姿を見た。
紺色のブレザーと白いシャツに短いチェック柄のスカート。
あまりにも可愛いからモテていそうだ。
「元気だった?」
「うん。ソラも元気そうだね」
「俺は何も変わってないよ」
「いつも誘ってくれていたのに会わなくてごめんね。忙しかったから……」