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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3

それからしばらく落ち込んだ。

風子と唯一していたメールも告白された日から途絶えて、俺も本当の気持ちを書いて送る勇気がなかった。


何をしてもパッとせず、学校から帰ってきてだらだらと過ごしていたら遠くに住んでいる父さんが俺の様子を見に来た。

仕事で忙しいくせに長期休暇になれば家族旅行を強いてくるし、俺が高校生になっても放っておかずに関わってくる。

「元気がないなー。学校で何かあったのか?」


「なんでもない」

自ら断って失恋した恥ずかしい事を親に言う訳がない。

余計な詮索をされたくなくてそっぽを向いてスマホを見た。


「何かあるから機嫌が悪いんだろ。思ってることは言わないと伝わらないぞ」

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