この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
告白された時、自分に嘘をついていなければ伝えることができたんだからその幸せを知ることはできたはずだ。
颯太を取るか、風子を取るか……。
どちらも大切な人だから、そう簡単に決められる問題ではなかった。
でも……
何をしていても、途中で風子のことを考えてしまう。
それから数週間後。久しぶりに雨が降った。
梅雨の時期なのに風子に告白された日以来、雨は降っていなかった。
雨はどうしても好きになれない。
後悔したことを思い出して憂鬱になるから。
気分転換に学校帰りにゲームセンターに行って遊んだ帰り、偶然にも風子が近くを歩いていた。