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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
「え……?もしかして私の書いた絵馬を見たの!?恥ずかしい……」
「いいだろ。……俺も風子と一緒にいたいんだから」
思っていることを照れながら伝えてみると、雨と涙でぐしゃぐしゃになった顔をしている風子は満面な笑みを浮かべて俺を見上げてくる。
好意を伝えただけでこんなにも笑顔になってもらえるんだと知った。
どんなにくさいセリフになったとしても、自分の心で感じたなら後悔しないように言いたい。
自分の気持ちを知ってもらって、風子に笑ってもらうために……。
次の日から以前一緒にいた時のように会うようになった。
告白も上手くいって、仲も良好。
しかし、両思いという事に浮かれて肝心なことを言い忘れていた。