この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
「でも、……まだ付き合えないの」
「…………」
好きだと言ってくれていたのにどうして振られたんだ……?
まさか堂々と言わなかったのがダメだった……?
告白をクリアしていたのもあり、付き合うのは九十パーセントの確率で上手くいくと自信があった。
それが断られて、俺は混乱していた。
やはり女の気持ちは分からない。
「どうして?」
「今は恋愛より頑張らないといけないことができて。それが終わるまで待っててくれる?」
「頑張らないといけないことって……?」
「……勉強。夏休みになる前に大事な試験があるの」
それを聞いてホッとした。
嫌われた訳でもなく、別れられない彼氏がいるわけでもない。
何の試験を受けるのか分からないけど、終われば付き合ってくれる。
つまり、寝て待てばその日はやって来るということか……。