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キミを愛シテ溺れてる
第5章 *キミを愛シテ溺れてる 3
きっと転校してくることだろう。
勉強していた時に風子が出したクリアファイルから透けて見えた紙は俺が通っている高校の転入試験の案内だった。
学年は違うけど、高校が同じだったら今よりは一緒にいれる。
転校してくるなら俺は今度の生徒会選挙で生徒会長に立候補して学校を変えよう。
風子が二度といじめで苦しむことなく、笑って過ごせる学校生活を送れるようにするために。
びっくりさせられる分、びっくりさせてやろう。
「それと……、伝えたいことのもうひとつは言わなくても分かるよね」
「……分かってるよ。心変わりしないで待ってるから安心しろって」
「今まで付き合ったことなくて、こう言うのは初めてだから不安で……」