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キミを愛シテ溺れてる
第6章 *キミを愛シテ溺れてる 4
「どうやって愛してくれるの?言ってごらん」
また涙を滲ませている風子に向かって皮肉混じりに聞いてみる。
憤りと寂しさからつい本音を言ってしまったけど、俺のことを心から好きでもないくせにできるはずがない。
「じゃあ、それを今からしますから……」
「するんじゃなくて口で言うんだよ」
目がとろんとなっている風子はどんな言うことでも聞くからつい意地悪をしてしまう。
「っ……、キスと…フェラとセックス……」
恥ずかしそうに答えてくれたけど、愛がないんだから正解ではない。
記憶を失う前のキミだったら正解にしていた。
性欲は発散できるけど、今されても余計に虚しくなるだけだ。
「俺がして欲しいのはそう言うのじゃないよ」