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キミを愛シテ溺れてる
第6章 *キミを愛シテ溺れてる 4
抱こうとしない答えを教えずに黙っていると、瞼を重たそうにしていた風子は眠ってしまった。
安心しきっている寝顔を見てから、冷えてきた体にそっと布団を掛ける。
「……風子、愛してるよ」
気付かれないくらい小さな声で本当に呼びたい名前を呟いた。
風子と付き合って三ヵ月になるまで後二日。
先生の結婚式の後に颯太と再会してから俺とあまり会ってくれなくなった。
復縁する気でいるように見えるから恐らく俺と別れたタイミングで戻るんだろう。
「クリスマスイブの日に付き合って三ヵ月になるね。外でデートしようか」
「……えっと、夜なら少し時間を作れます」
「じゃあ、どこにも行けないかな」
「すみません……。だけど、必ず会いに行きますので」