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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
もっと触れていたい……。
色んなところに触れたい。
長い間待ち続けてやっとここまで近づけたのに、まともに話すことができなくてもどかしい。
一先ず、朝になったらここに連れ込んだことを話そう……。
名残惜しく風子の髪を手放すと、あのことを思い出して心にチクッと痛みが走る。
今すぐにこの気持ちを伝えて、真実を教えたいくらいだ……――――
…………………
…………
収まらない欲求を我慢するのがつらくてなかなか寝付くことができず、最後に時計を見たのは午前五時を過ぎていた。
毎週日曜日の午前九時に鳴るようにセットしているスマホのアラームが鳴って目を覚ますと、布団の中が寂しく感じた。