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キミを愛シテ溺れてる
第6章 *キミを愛シテ溺れてる 4
「もう。好きにしてください」
ベッドに座りながら着替えている風子を待っている間、タイミングを見て机の引き出しからある物を取り出す。
やっと鼓動が落ち着いたのに今度はこれを渡して何と思われるか不安になってくる。
風子が着替え終わった時に俺はそれを差し出した。
「ケーキを食べる前に俺からもクリスマスプレゼントだよ」
クリスマスイブに渡せなかったハートのネックレス。
包装された箱を受け取った風子は子供のような笑みを向けてきた。
「わぁ!ありがとうございます!箱の中を見ていいですか!?」
「もちろん」
このネックレスを見て過去のことを何か思い出すか……。
何も知らずに箱を開く風子をハラハラしながら見守る。