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キミを愛シテ溺れてる
第6章 *キミを愛シテ溺れてる 4
過去のことを思い出させるためにシルバーの方を選ぼうかと考えていたけどそれはやめた。
だからピンクゴールドの方を選んだ。
似たような物にしたのは記憶を塗り替えて、新しい思い出を作っていくために……。
「えっ……。これって……」
「どっ…、どうしたの……?」
風子はハートのネックレスを手にして異様にじーっと見ている。
純粋に喜んでいるだけでなく、何かに気付こうとしているようにも見えて俺は冷や汗をかく。
「すごく可愛いです。こう言うネックレスが欲しかったので嬉しいです」
その言葉を聞いてホッとする。
気に入ってもらえたことよりも記憶が戻らなかったことに安心した。
「良かった。つけてあげるよ」