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キミを愛シテ溺れてる
第6章 *キミを愛シテ溺れてる 4
「お願いします」
背を向けて髪を束ねて持つ風子のうなじが綺麗でドキドキしながら、首にネックレスをつける。
首元で輝くハートのネックレスは魅惑的であどけなさもあるキミにやはり似合っていた。
このネックレスを見て記憶が戻らないなら、苗字じゃなくて名前で呼んだらどうなるんだろう。
「愛してるよ……風子」
記憶が戻る引き金になるのが怖くて聞かれないように小さく呟いた。
「はい……?今なんて……。もう一度言ってください」
「似合ってるって言ったんだよ。……乙羽さん」
「それは違います!」
「えっ……」