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キミを愛シテ溺れてる
第6章 *キミを愛シテ溺れてる 4
「最初の文字は聞こえてました。あ……の次はなんです?」
意地悪をしてやろうかと思ったけど当分やめておこう。
これから幸せな日々が始まるのに困らせたくない。
「……愛してるよ」
柔らかな微笑みをした風子の頬に優しく触れてキスをした。
過去のことを思い出してもらえないまま、俺がいつか今のキミのことを“風子”と呼ぶ日が来るだろう。
それでも記憶を失う前のキミを忘れずに、交わした約束を守り続ける。
俺は溺れてしまうほどキミのことを愛しているから――――
【*キミを愛シテ溺れてる END】