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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……

聞いてみるとソラ先輩はゆっくりと瞬きして暫くきょとんとしていた。


「……違うよ。俺だったら乙羽さんの喜んだ顔を見たいし、直接渡すかな」

「やっぱり。ソラ先輩ならそうかなーって思いました。流石に付き合ってからコソコソしませんよね」


「他に心当たりがある人はいる?まさか“あいつ”じゃないよね」

「彼は違いますよ。大学で知り合いましたし。それに初めてこの花束が送られてきたのは、高校一年生の秋なんです。
毎年、誕生日でも記念日でもない日に庭先にこの花束が届いてるんですよ。しかも、私宛で……」


「へえ……。乙羽さんに何か伝えたい人がいるんだろうね」

「なにか……ですか…」

でも高校に通い始めてから親しくなった人は限られている。

部活のメンバーと女友達。クラスの男子とは話をしたけど、花を贈られるほど仲良くなった人はいない。


高校以外で他に知り合っていた人と言えば……

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