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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
ソラ先輩に頼んで連絡してもらい、その人と会うことになった。
写真を見せながら花束のことを訊ねてみるとその人は眉を吊り上げる。
「はぁ?花なんて買わねえし」
「……ですよね。颯太はこういうロマンチックな事する人じゃないもんよね」
「そうなんだ。乙羽さんにこういう事してあげてたのかと思ってた」
元カレになった颯太と二人っきりで会いたくないから、ソラ先輩も一緒に来てもらっている。
私を取り合って気まずそうな感じはするけど、思っているよりもあっさりとしていた。表面的には……。
「なんだよ、二人揃ってジト目で見てくんなよ。どうせ記憶を失う前にオレらの知らねえとこで花をくれるような男を作ってたんだろ」
「えっ!?男!?」