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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
以前はお洒落に力が入っていて、髪も襟を越すくらい長かった。
今はその髪を短くしてさっぱりとしていて、イメージチェンジしたように変わっていた。
「誰かさんのせいで彼女ができねえよ。好きな女を口説こうとしてもガードしてる奴が怖くて無理だし」
好きな人はいるんだ……。
もう颯太に好きと言う感情もなくなったし、何の未練もないからどうでもいい。
「ふーん。私が言うのも何だけど早く彼女ができるといいね」
「ああ、風子にだけは言われたくねえ。……余計なお世話だ」
用事が済むと颯太は無駄話もせずさっさと帰って行った。
表情をあまり顔に出さないから今はどう思われているのか分からない。
しかし、怒っているような気配はなかった。