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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
結局それから不安になってしまって、会わない日を作って様子を見てみることにした。
今日はソラ先輩のバイトがない曜日。
大学の授業が終わった後、どこへ向かうのか普段利用している駅で見掛けてからこっそり尾行する。
ストーカーみたいだけど、以前ソラ先輩にストーカーされたことがあるから対等だ。
私と会わない日は何をしているのか。
直感がそこを調べろと言っているような気がしてこの行動に出てみた。
他の女と会っているはずはないと思うけど、その不安を拭うために潔白を証明させるんだ。
颯太と付き合っていた時は信じ続けて何も行動しなかったからいつ浮気されていたのか知ることができなかった。
気付いた頃には他の女に心も体も奪われていて、私は彼女からセフレに降格していた。
もう二度とあんな修羅場に遭遇したくないから事前に食い止めたい。
私はソラ先輩のことを少しでも疑っているからこんな行動に出てしまっているんだろう。
少し悪い気もしながら、距離を置いて物陰に隠れて後を追った。