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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……

駅から出たソラ先輩がまず向かった先は本屋。

私が普段見ることのない分類である自己啓発や哲学の書籍が置いてある場所で、難しそうなタイトルの本を手に取ってぱらぱらと捲っていた。

本を見ているのにピーンと伸びている背筋と真剣な顔つき。

二人っきりでいる時には見られない表情にドキッとして私の目の保養になった。


今のところ誰かと連絡を取っていたり、会う様子はない。


本屋から出た後、またどこかに用事があるのか住んでいるマンションとは違う方向へ歩いて行った。

車が一方通行でしか通れない路地を進んで行く。

この辺りはデートでは来たことのない場所で居酒屋が多かった。

しかも進むにつれて見えてきた看板は、露出の高い服を着た女性が載っているもの。
何分何千円などコースの料金も書いてある。


まさか、私と会わない時は風俗に通ってるとか……?

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