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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……

こういう店に行かないと思っていたから、行かないで欲しいことを言っていなかった。


とりあえず中に入る前に引き止めに行こうと決めた時、ソラ先輩は歩き出した。

店に入ることなく風俗街を抜けていく。

用事があるのは風俗ではないようで安心した私は大きく息を吐いた。

この際だからストーカーしたことを暴露して、風俗は浮気のうちに入るから行かないでと念の為に伝えておこう。


さらに路地を進み、次にソラ先輩が行ったのは甘い匂いが漂う店だった。

そこは一緒に見た雑誌に載っていて私が気になっていたケーキ屋。

チーズケーキが絶品で一度食べてみたいと思っていた。

暫く待っているとケーキ屋から出てきて、どこかへ向かって歩いて行く。

ここまで来た目的はケーキを買うことではない……?


それにしてもケーキか……。

中でもロールケーキは未だにトラウマだ。

あの苦い思い出が頭を過ぎるから……――――

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