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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
来るなと言われたけど気になって仕方がなくて私もベンチから立ち上がり、ソラ先輩が行った方へ向かう。
また不安が襲ってきて、鼓動が速くなる。
でもこれからどうなろうが真実を知りたくて足を進めた。
公園の入り口付近に行くとソラ先輩は誰かを呼び止めていた。
話し掛けた人はさっきの女ではなく、中年の男性。
仕事帰りなのか会社の作業着を着ていて、温厚な表情をしている人だった。
「――――お久しぶりです。聞きたいことがあって探してました」
「元気だったかい?塑羅緒くんが会いに来るなんて驚いたよ。大きくなったね」
知り合い……?
「あの…、ソラ先輩。誰と話してるんですか……?」
「乙羽さん!?だから、来るなって……」