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キミを愛シテ溺れてる
第8章 ふたりの未来、二人の彼氏
「海田が誰と付き合って別れようが関係ないよ。……俺から乙羽さんを奪うって言うなら話は別だけど、それはほぼないだろうね」
「むむっ……。そこまで友達のことに無関心だとは思いませんでした」
「え…、そういうものじゃないの?女心は難しいな」
「女心とかじゃなくてソラ先輩が他人のことに興味がなさすぎなだけです。……もういいです」
ベッドに戻ってから思ったけど少し言い過ぎた気もする。
離れてしまう怖さもあって、つい当たるように接してしまった。
素直に寂しいと言えばいいのに、寂しがってばかりいては困らせてしまうと思って簡単に言えない。
布団を被って落ち込んでいるとソラ先輩が私の隣に潜り込んできてぎゅっと抱きしめてきた。
包まれている時は不安な気持ちが消えてしまうほど心が軽くなる。
「どうしたんですか?まだ書くの終わってないんでしょ」