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キミを愛シテ溺れてる
第8章 ふたりの未来、二人の彼氏
悩んでいる様子は今はもう見当たらなくて、こちらの心も暖かくなるような笑顔をしていた。
莉乃さんは私と同じ歳。
違うのは莉乃さんが高卒で社会人になったということ。
海田先輩との出会いは同じ職場だったらしい。
好きな人と早く結ばれて羨ましい。
私にも結婚する時がやってくるのかな…………
……――――想像できない。
「でも良かったです……。私、莉乃さんとはライバルになりたくなかったので」
「ライバル?」
「この前、私の彼氏のことをいいなって言っていたので心配しちゃいました」
「風子ちゃんの彼氏を好きになるわけないじゃない。イケメンでも全然うちのタイプじゃないもん」
「ですよね……。ごめんなさい」
「うちも勘違いさせるようなこと言ってごめんね。
良かったら二人で結婚式に来てね。風子ちゃんは彼氏さんの隣の席にするから」