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キミを愛シテ溺れてる
第8章 ふたりの未来、二人の彼氏
「ありがとうございます。スッキリして良かったですね」
「本当良かった!ひとりで長い時間モヤモヤと悩んでいるよりも勇気を出して問い詰めてみたらプロポーズだもん。
……言い難いからって逃げていちゃダメだね」
「…………」
その言葉は強く胸に刺さった。
この先どうなるのか怖くてソラ先輩にどこに就職したいのか聞けていない。
このことを莉乃さんに相談しようとしていたけど、もう話さなくても前に進める気がする……。
次の日。ソラ先輩とデートに出掛けていた。
話のネタが見つからなくなった時、私も勇気を出してみる。
「東京に行っちゃうんですか……?」
「いきなりどうしたの?」
「就活でよく行ってるからそうなのかなって……」
「ああ……」
「ずっと気になっていたけど怖くて聞けなかったんです。私たちは離れちゃうのかなって……」
「うん。東京で就職したいから乙羽さんも大学を卒業したら来て欲しい」
「えっ……」