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キミを愛シテ溺れてる
第8章 ふたりの未来、二人の彼氏
今日は久しぶりに外でのデートで手を繋いで歩いていた。
それなのに驚いて力が抜けて、するりと手を離してしまった。
現実を考えたら私が上京するのは難題だ……
これ以上、今の親には迷惑をかけられないからバイトを掛け持ちして今からお金を貯めて……。
何十万円いるんだろう。
色々考え出したらキリがなくてその場で立ち止まってしまった。
凍ったように固まる私にソラ先輩は少し困ったような微笑みを向けてくる。
「……っとでも俺が言うと思った?」
「私にも来て欲しいって言うのは予想できませんでしたが……。違うんですか?」
「遠くには行かないから安心してよ。色々考えたけどこっちで仕事を探すつもりだから」
「本当ですか!?」