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キミを愛シテ溺れてる
第9章 甘いひととき
「…………」
結婚の話から逸れて私が安心していた時、ソラ先輩は眉を寄せて少し困ったような顔をしたように見えた。
私が目を合わせるとすぐに微笑んでくれたけど。
今は自分の将来のことで精一杯で細かいことを深く追求している余裕がなかった。
買い物を終えてから、ソラ先輩の家の台所に行って料理を始める。
二人で台所に立って私が仕切り、晩御飯作りを進めた。
「うん。味はバッチリ!」
「これは何?」
「オーロラソースって言うんですよ」
「どれどれ。……美味しい」
私の口についていたソースをソラ先輩が指ですくって味見をしていた。
「ななっ!?スプーンで取って味見していいんですよ」
口についていたのが恥ずかしかったのと突然の出来事に驚いていると、今度は唇にキスをして私を後ろから抱きしめてくる。
「このソースもいいけど、乙羽さんの唇はもっと美味しいな」